季節の空気感
夏が終わり、秋が感じられる季節になってきた。
こういった季節の変わり目の朝、家から出た瞬間に感じる温度や景色、空気感、こういった変化を体感した時に、ふと昔の事を思い出す事がある。
例えば春だと、学校に入学した時の緊張感とか、夏は海に出かけた記憶、秋は子供の頃に楽しみにしていた運動会などである。
私の場合、キンモクセイの香りを嗅ぐと小学校時代の運動会を思い出していた。
小学校の運動場の片隅にキンモクセイが植えてあり、運動会の時に花が咲いていたからだ。
しかし、最近はキンモクセイの香りを嗅いでも、運動会の事が頭に浮かばない。
何十年も前の事なので記憶が薄れているだけなのかもしれない。
ではどんな記憶が蘇るのか?
パチンコで負けた時の記憶である。
パチンコ屋の帰り道にキンモクセイの木があり、負けた帰り道によくその香りを嗅いでいたからだ。
夏の暑い日もそうだ。
パチンコ屋に海物語を打ちに行った思い出が蘇る。
このように、ふと季節の変化を感じるような時に思い出す事はギャンブルの事か借金で苦しんでいた時の記憶ばかりだ。
人は死ぬ前に今までの人生の記憶を走馬燈のように思い出すという。
このままギャンブルを止めずに生きていくと、死ぬ間際に思い出す事はギャンブルや借金の記憶ばかりではないだろうか?
家族との楽しかった思い出や、友人達との思い出、そんな記憶を思い出す事なく、ギャンブルの思い出が蘇る。
死ぬ最期の映像がそれでいいのか?
決して良くないだろう。
そうならない為にもギャンブルを止める。
今日もそう自分に言い聞かせ、断ギャンブルを継続していく。